欧米の

混乱は昨今、甚だしいってよく言われている?確かに日本みたいなぬるま湯感は少なくともなさそう。おそらく欧米の、米はまだ微妙か、欧の没落にともなって哲学思想はその重要性を失っていくだろうけど、それに代わるものがアジアやアフリカにそれなりの厚みをもって記録整理保存されてきたかと考えると怪しいと思う。だからギリシャローマから20世紀までの古典はそれなりにプラットフォームとして存在し続けるんじゃないか。建物もそうだけど不幸にも温暖湿潤な気候の国々はアーカイブには向いていない。このあたり、デジタル領域のアーカイブコストがゼロに近く時代を迎えてどのようなバランスになっていくのかわからないところだと思う。

翻ってアメリカが残してきた映画の豊穣な蓄積はデジタルアーカイブの追い風を受け続けて古典であり続けるんじゃないか。アメリカのプレゼンスがいずれなくなるとしても、いま真面目に勉強すべきなのは、とりあえずはこっちなんじゃないかな。