ウンベルト・エーコ『バウドリーノ』中世の発想豊かだけどがんじがらめな世界に引き込まれる。バウドリーノは嘘つきでことなかれ主義的なシャーマン且つ宰相。王や仲間を引きつけて中世的なゴシップを頼りに旅に出るんだけど、皆の信念がごちゃ混ぜになって寄り道ばかりになる。コーディネートじゃなくってコーポレート、豊かな旅になるのはそれぞれの信念の強さが大事ってなんじゃないかな。