こんにゃく妹

地震で寝れなくなった。自室の本棚はベッドの向かいに縦に突っ張り棒を二つ入れて本を壁一面に入れているのでそれが自分のほうに崩れてきそうで布団かぶって震えてた。実際崩れたのは別の棚の横積み本のみ。棚の裏にたくさん落ちたみたいだけどそのブロックの本は未読ゆえ何がなくなったかわからないのが痛い。

 

東北地震のときは運悪く実家にいて、計画停電が頻発して本当にクソだった。東京は一度も停電しなかった。何故…  仕方なく近所のハードオフで電池式のポータブルCDプレーヤー4000円とバカ明るい業界バブル青学野郎として名高いピチカートのベストを150円で買って冷えゆく真っ暗な部屋のなかで2時間きっちりリピートしてやり過ごしたことを思い出す。

もうあんな日には戻りたくないけど、世界はどんどんグリーンの方向に舵を切っている。ベースのエネルギーは自然で賄えない部分は落とすなりするとして、安定性はどうするつもりなんだろう。日常的に停電を繰り返すようならいっそ、将軍様がいたほうがお似合いなんじゃないか。バカ殿が終了した今(志村けんの死はたった数年前インスタにアップした陰茎からは想像できない早急さにゆえに悲劇すぎる。もしかして中高年は澄ました顔してみな勃起してるもんなんだろうか、現段階ですでに自分には自信がない、哀〜ん)、抑止力はもう無くなっただろう。辞職を願うハッシュタグが飛び交う果てに選ばれるのは必ず将軍様的素質を持った人間だと思う。

 

インドネシアの映画、SEXY DURGAが面白かった。

https://mubi.com/films/s-durga

話はすごくシンプルな2つのライン。トランス状態になりボディサスペンションされ吊り下げられたり火を歩いて渡ったり苦行を行う典型的なプリミティブな祭りの記録映像と、それに挟まれる形で北インド出身の片言外国人カップルが何かに怯えながら駅までとヒッチハイクしたヘビメタ仕様のヴァンに載るギャング達のお節介やちょっかいを受けながら苦難の道を進んでいく。このヴァンに飾られてるのがドゥルガーの仏像、えっちな天女。それだけ。何に怯えてるのかも駅に着けるのかもわからないまま、検問にあったり他の悪い奴にに騙されかけたりするだけの90分。なのにめちゃくちゃドキドキする。最終的に、仮装をさせられてヘビメタを爆音でプレイされるという苦行に二人は耐えられず、ヴァンを降りる。この二つの映像の明確なアナロジー多神教信仰の素晴らしさを伝えていると思う。奴らにとって神様はどこかに連れてってくれるそのへんの車みたいなもので、その善悪もわからず、正しい方向へ向かうかもわからない。出来ることといえばトランシーになることだけという、信仰のシンプルさはとても羨ましい。一神教ってめちゃめちゃサディスティックで難しいよな。遠藤周作にとってはオナニーのオカズにはなったんだろうけど。

 

明治維新東京裁判の二段階式解脱で神にも見放されかけている極東民の神学的話題といえば、Juice=Juiceのメンバーが文春砲を食らって即脱退した模様。よりによってスキャンダルが出たら本気汁にしか見えない表記のため仕方ないところはあるが、この仕打ちにアイドルの人権云々を持ち出す輩はアイドルに救われたことが無い奴らだと思う。高野連に眉剃り以外の全てを抑圧されながらプロ球団を自ら選べない高校球児のように、アイドルの後光は処女性(これはデビュー時にヤンキーにも等しく付与される)に裏打ちされてこそファンには敬虔な気持ちが芽生えるというもの、恋愛自由のアイドルでも良いという主張もあるがそもそもそれをアイドルと言えるのか疑問だ。様々なアイドルの形はあれど、つんく♂ファミリーは原理派なので難しいだろう(容姿か異様に近かった辻ちゃん加護ちゃんが同時に選ばれたのは神話的な美しさがある。特に加護ちゃんなんて名前がモロに崇拝対象として適しているのに、堕落してむしろ辻ちゃんのほうが未だにアメブロで啓示を与え続けている。しかも旦那の名前は太陽)。てゆうか、選び抜かれた容姿と知名度を活用して抑圧された気持ちを秘めやかに解き明かす恋愛は当事者としてはさぞ盛り上がるだろう、その点に於いてアイドルとファンの間には唯一の互恵性が存在する。ロマンスで股間をJuice=Juiceにしているのは紛れもないファンとそれが支えるアイドル産業の力。メタ的な魅力に溢れる芸能人作家を押さえて芥川賞を獲って文藝春秋に載った推し燃ゆはそのあたりの話に転がるのかと思ってたのに単にブヒってるだけのヲタ話で一面的でつまらなすぎる。文藝春秋より文春に載った話のほうが今は絶対に面白い。

誌面のスウィートでソウルな二人の姿は、娑婆じゃなかなか見れない尊さだった、恋する気待ちは手放しで素晴らしいです

 

今朝はじめて鏡を見て
気がついたの
あなたに恋してるの
あなたに恋してるの
お目かしして何処へ行くの?
そう、あなたに逢いに行くのよ
ベイビー 街はいつもパレード
ベイビー だからついて行こうよ
世の中にはスウィートや
キャッチーがいっぱいあるよね
抱きしめたい 嬉しくて
ほほ 頬ずりしたくなるでしょ

ほら レヴューが始まる
ほら 遅れないでね
ほら レヴューが始まる
ほら 忘れないでね