リモート日記 0点外出編

夏に書きかけたブログあった。冷汁食べたい

 

米米

久々に映画館。蜘蛛女のキスを観た。カマと過激派が刑務所でだらだら映画の話をするラテンアメリカ文学の映画化。原作は9割映画の話、昔みたナチ賞賛映画を政治に無頓着なミーハーなおかまちゃんが(同性愛者て意味じゃなくて、いわゆるおかまちゃん)おぼろげなあらすじを政治犯に語るっていうプイグのスーパーカルト小説。立場を異にした二人の気持ちがみるみる感染するっていう名画座の休業明け第一弾の映画にふさわしい粋なチョイス。っていうかそんなのどうでもいいくらい現代的な以下の潔癖さに驚いた。

まず構造は極度にシンメトリーなのが小説同様に美しい。釣り合いがとれた出来事が互いに起き続ける。で、舞台はアルゼンチンなのに二人だけ色白で英語を話すからセリフも街も浮いているんだけど、おかまちゃんと政治犯だから問題ない。昔観たというナチ映画のシーンは安い演技で回想されて相席食堂スタイルで二人の解説ツッコミを挟みつつ展開されその悪質さが塀の外の記憶から2人が遠くにいることを示してる。低予算かつ死角なし、2020年においても娯楽映画として非常に素晴らしく見るに耐える。で、いちばんすごいのは、映画のなかで追想させている映画が、映画らしくなる瞬間に何が起きるかっていうところなんだけど、それはラスト、もう大変なことが起こる、何がって我々が映画の感動に耐性ができていることを見越した感動を計算して綺麗に与えていて、もう美しすぎる。どの瞬間に誰かトイレにいってスクリーンが白んでも構わないっていう強度。

 

今日は30度を超えたらしい。冷汁のこつがわかった。冷汁は何かが香ばしければ構わない。焼き魚は面倒なので水煮缶をつかったけれどその分しっかり味噌を焦がした。味噌を焦がすのも面倒だから次からはゴマを深めに空煎りすれば、きっとそれも美味しく食べれると思う。あつひやのものってうまいな〜20世期のうちはけっこうデブでヨーカドーの地下のバターコーンラーメンが好きだった。バターは序盤で塊のうちに食うと冷たい油が口内にへばりついて食欲が開き麺をいっき食いする!そりゃデブるわな

米米

 

蜘蛛女のキスは2020年ベストだったかもしれない。宮崎大祐監督の夜が終わる場所が次点、

いやいやまだ映画みまくんで〜